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家が狭いと感じている人
子供が大きくなってきて、今住んでいるマンションがかなり狭くなってきた。
長男が中学生に上がるタイミングで住み替えをしようか、リノベーション等で間取りを変えようか迷っている。
住み替えをするメリットや、リフォームできるメリットを比較できると嬉しいな。
そういった方に向けて記事を書いていきます。
入居当時は広く感じたマンションも、子供の成長やモノがだんだん増えるにつれ、手狭に感じてくることが多いと思います。
賃貸住宅であれば広い部屋に引っ越せば事足りるのですが、住宅ローンを抱えた持ち家の場合には、簡単に引っ越すわけにもいきません。
でも周りを見れば、同じような広さのマンションでも快適に暮らしているという人も少なくないのではないでしょうか。
そんな人たちは、いったいどの様に生活しているのでしょうか。
今回はマンションが狭いと感じてきた場合の対処の仕方や、狭い部屋でも快適に暮らす空間活用術などを紹介したいと思います。

タクトホームコンサルティングサービス代表。東証一部企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門を立ち上げ責任者になる。部分リフォームから大規模リノベーションまで約20年間に2,000件以上のリフォームに関わる。現在は住宅診断を通じて住宅購入で失敗しないための支援活動を行っています。
会社HP:http://tactcs.jp/
もくじ
マンションが狭いと感じてきた場合の選択肢とメリット・デメリット

現在のマンションが狭いと感じてきた場合には、主に「住み替え」と「リフォーム/リノベーション」の2つの選択肢があります。
それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
➀住み替える
まずは、住み替えをする場合のメリット・デメリットについて紹介していきます。
住み替えのメリット
- ・住み替え先の選択肢が買い替え(新築、中古、マンション、戸建)、賃貸住宅など豊富にある
- ・現在よりも床面積が大きな物件に住むことができる
- ・比較的新しい物件に住み替えることができるので、設備や住宅の基本性能が向上する
住み替えのデメリット
- ・現在の住まいを売却しても住宅ローンが完済できない場合には、手持ち資金の持ち出しや二重ローンを組む必要がある
- ・愛着のある住まいを手放さなければならない
- ・予算内で理想の住まいが見つかるとは限らない
- ・買い替えの場合には、不動産取得税や仲介手数料、住宅ローン手数料、登記費用、引っ越し代などの高額な諸経費がかかる
- ・買い替えの場合は、借入額の総額が大きく膨らんでしまう可能性が高い
- ・引っ越しが面倒
- ・地域や近隣など新たなコミュニティでの人間関係を再構築する必要性が生じる
もちろん、住み替えすることができれば、今より広い家に引っ越すことは可能です。
ただし、住み替えに伴って発生する手間や費用面での負担を許容できるかどうかがポイントになってきます。
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➁リフォーム/リノベーションする
続いては、リフォームorリノベーションをする場合のメリット・デメリットについて説明していきます。
リフォーム/リノベーションのメリット
・住み慣れた環境の中で継続して住むことができ、現在の住まいを手放さなくてもよい
・買い替えよりも諸経費を含めた総予算が低額で抑えられるケースが多い
・予算に合わせてリフォーム/リノベーション内容を選択できるので、資金計画が立てやすい
・比較的要望通りにリフォーム/リノベーションすることが可能なので、自分のライフスタイルや趣味嗜好に合った住宅を手に入れることができる
リフォーム/リノベーションのデメリット
・増築して床面積を増やすことができないため、リフォームしても全体の広さは変わらない
・マンションによっては管理規約や構造上の問題でリフォーム内容に制約があり、希望通りのリフォームができない場合がある
・共用部分には基本的に手を付けることができない
リフォームやリノベーションであれば、今の家に住み続けることができるので、慣れ親しんだ環境を手放す必要はありません。
ただし、確実に費用面での負担がかかりますから、金銭的に一定の余裕がない限りは選択できない選択肢といえるでしょう。
関連記事→マンション売却前にリノベーションを行うメリット・デメリットは?おすすめの施工業者も紹介!
狭いマンションでも工夫次第で広く使える!3つの空間利用術

狭いマンションでも限られたスペースを最大限に活用することで快適に暮らすことが可能になります。
ここでは、狭いマンションでも広く使える3つの空間活用術、
- デッドスペースを活用する
- 壁面を有効活用する
- 高さ方向を有効活用する
について、解説をしていきます。
①デッドスペースを活用する
狭い部屋では、コーナーやデットスペースを活用することが重要です。
デッドスペースとは、有効活用できていない「デッド(死んでいる)スペース(空間)」という意味。
マンションには柱型や梁型があるので、意外とデットスペースが多いものです。
柱型周辺や梁下に無駄なスペースがあれば、有効に活用する方法を考えましょう。
デットスペースになっている場所に背の低い隙間家具や造り付けのコーナー収納などを設置して、散らかりやすい小物類を収納することで部屋の印象がガラリと変わります。
コーナー収納の天板は、テレビ台や作業台として活用することも可能です。
また、押し入れの内部には意外と無駄なスペースが多いものです。
通販などで売られている押し入れ収納やハンガーパイプなどを上手に利用して、奥行きや高さを最大限に活用すれば、押し入れの収納量が倍増することもあります。
さらにあまり使われていない子供部屋の押し入れを撤去して部屋を広げたり、学習コーナーに改造したりする方法もあります。
②壁面を有効活用する
スペースが限られている部屋では、壁面を有効活用することも重要です。
キッチン前や納戸の壁一面を吊り下げ式の収納にしたり、リビングの壁一面を天井迄の壁面収納にしたりすることで、部屋の収納力が大幅に向上します。
尚、リビングの壁面収納には、テレビ台やオーディオ機器、趣味で集めたモノを展示する見せる収納を組み込むことも可能です。
また壁の厚みを利用した壁埋め込み収納やニッチを造作して、小物類を収納したり飾り棚として利用したりすることもできます。
③高さ方向を有効活用する
子供部屋などでは部屋の高さを利用して、空間を活用することが有効です。
上部にロフトベッドを設置して、下のスペースをクロゼットにしたり、学習机を設置したりすれば、狭い空間でも床から天井迄有効に活用することができます。
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狭いマンションでもオシャレにできる! 3つのインテリア活用法

大掛かりなリノベーションを行わなくても、インテリアに少し手を加えるだけで部屋を広く見せることが可能です。
ここでは狭いマンションでもオシャレにできるインテリアの3つの活用方法、
- 素材や色をそろえてインテリアに統一感を出す
- 収納をスッキリ見せる
- 家具の配置や種類を考えて広く見せる
について順番に紹介していきます。
①素材や色をそろえてインテリアに統一感を出す
狭い部屋を広く見せるには、色使いがポイントになります。
ダークブラウンや黒は重厚感や高級感がありますが、重く感じるため狭い部屋には適しません。
また、室内で使用する色を少なくすることも部屋を広く見せる秘訣です。
目に入る色の数が多いと、ゴチャゴチャした印象を与えて狭く感じてしまいます。
白やベージュなどの淡い色で天井、壁、床などのインテリアを統一することで、開放感が出て明るく広く感じます。
できれば家具やカーテンなどの色もそろえると、スッキリとした印象になります。
またリフォームする場合には建具や壁にガラスや鏡を使用すると、視覚的な広がりが生まれて狭い部屋も広く見えます。
さらに間仕切り壁を撤去して、天井までの引き込み戸や開閉壁で部屋を仕切るのもリフォームで部屋を広く見せる常套手段です。
普段は建具を開けておけば、空間をワンルームの様に広く見せることができます。
②収納をスッキリ見せる
収納はできるだけ高さをそろえて設置し、見せる収納と隠す収納を上手に使い分けることが重要です。
細かな物は扉付きの収納の中に隠す様にしましょう。
隠す収納では扉をフラットにして色を壁の色に合わせると、インテリアに統一感があって部屋が広く見えます。
また見せる収納では、背面のないオープン収納棚を壁の代わりに上手に使うことで、視線がさえぎられずにスペースが広く感じられます。
③家具の配置や種類を考えて広く見せる
狭い部屋の場合には、家具選びが非常に重要になります。
一つの家具で複数の機能を持たせれば、その分だけ家具を減らすことができます。
引き出し付きのテーブルや、収納付きのベッド、下部が収納になった置き畳、ソファベッドなどが定番です。
また狭い部屋を広く見せるコツは、背の高い家具をなるべく置かない様にすることです。
背の高い家具を数多く設置すると圧迫感があるため、どうしても部屋が狭く感じてしまいがちです。
家具の高さを立ち上がった時の目線よりも低くそろえると、部屋が広々と感じられます。
ロータイプの家具を設置することで、圧迫感がないスッキリとした印象になります。
また家具を部屋中にバラバラに配置すると視界が遮られるため、実際の広さよりも狭く感じてしまいます。
家具はできるだけ壁一面にまとめて一直線上に配置することも部屋を広く見せるのに有効です。
やむを得ず背の高い家具を設置する場合には、造り付け収納にして壁一面を天井迄収納にしてしまうか、家具の高さをそろえて壁一面に並べて設置するとスッキリとした印象になります。
さらに日常的にパソコンを使用する場合には、デスクスペースを壁面収納に組み込んでしまう方法もあります。
子供が小さなうちは、子供用の勉強机とパソコン用の作業スペースを兼用してしまうことも可能です。
さらに狭いリビングでは、大型のソファーやテーブルを使用しないことも部屋を広く使うコツです。
クッションなどを使用して思い切って床に座る生活にすることで、ソファーや椅子が不要になります。
ただしラグやカーペットを敷いて床面を広く覆ってしまうと、部屋が狭く感じることがあるので、注意が必要です。
床面が多く見えていた方が部屋は広く感じます。
ラグやカーペットを敷く場合は、無地でできるだけ小さなものを選ぶ様にしましょう。
マンションを購入する時に、部屋の広さに関して注意するべき2つのポイント

マンションを購入する際には、戸建て住宅購入とは異なる注意点があります。
注意が必要なポイントには、次の様なことが挙げられます。
①家族構成と適正な間取りや広さ
マンションは、一戸建て住宅と異なり後から増築することができないので、永住するためには全体の広さが特に重要です。
将来家族が増えたり子供が成長したりしても、十分な広さを確保できていれば、間取り変更を行うことで対応することができます。
マンションは間仕切り壁の撤去や新設などを行うことが比較的容易なので、部屋を大きくしたり部屋数を増やしたりすることも簡単です。
また、広い部屋を可動式の家具などで仕切る事もできるでしょう。
したがってマンションを選ぶ際には、現在の部屋数よりも全体の居住面積を優先する必要があります。
〇LDKという間取りにとらわれがちですが、狭い部屋が数多くある間取りよりも、一つ一つの部屋が広めにとってある間取りの方が将来的にはおすすめです。
では家族構成に応じて必要になるマンションの居住面積の目安とは、どれくらいが適正なのでしょうか。
居住面積の目安として国が指標として示しているデータがあるのでここで紹介したいと思います。
都市居住型誘導居住面積水準
都市居住型誘導居住面積水準とは、主に都市部のマンションなどを想定した豊かな生活を送るために必要と考えられる居住面積の水準です。
- ・単身者用:40㎡
- ・2人以上:20㎡×人数+15㎡
※3歳未満は0.25人、3歳以上6歳未満は0.5人、6歳以上10歳未満は0.75人とし、人数が4人を超えたら面積から5%を差し引くものとする
上記をもとに計算すると、3人家族の場合は20㎡×3人+15㎡=75㎡、4人家族の場合には20㎡×4人+15㎡=95㎡が理想的な住まいの広さの目安になります。
マンションを購入する際には、子供がまだ小さいため現在は十分な広さでも、将来子供が成長した時のことを考えて必要な広さをあらかじめ確保しておくことが重要です。
3人家族の場合、リビング・ダイニング、水回りに加えて夫婦の主寝室と子供部屋は最低限確保しておく必要があります。
そのため、最低でも2LDKが目安になります。
また、ストレスなく生活するためには、それぞれの部屋の広さについても注意が必要です。
主寝室は8帖以上、子供部屋は6帖以上がひとつの目安です。
さらに将来子供が増える可能性があるのなら、3LDK以上が必要になるでしょう。
子供が生まれるまでは一部屋空けておいて、来客用の寝室や納戸として使用することも可能です。
尚、75㎡の場合は3LDK、95㎡の場合にはゆとりのある4LDKの間取りを作ることができます。
マンション購入後に後悔しないためにも、将来を見据えて居住面積を検討することが大切です。
広さに余裕があれば、リフォーム/リノベーションを行う上でもより汎用性があります。
最低居住面積
一方、健康で文化的な生活に必要な最低限の居住面積の水準として、最低居住面積があります。
- 単身者用:25㎡
- 2人以上:10㎡×人数+10㎡
上記をもとに計算すると、3人家族の場合は40㎡、4人家族の場合は50㎡になりますが、これはあくまでも最低限の面積なので注意が必要です。
この面積を確保していても、快適な生活は望めません。
②マンションと一戸建ては広さが違う!?
前述した国が指標として示す居住面積の目安には、都市部のマンション以外の戸建などを想定しているものがあります。
これを一般型誘導居住面積水準といいます。
- 単身者用 55㎡
- 2人以上 25㎡×人数+25㎡
これをもとに計算すると、3人家族の場合は100㎡、4人家族の場合は125㎡となり、都市部のマンションよりも広めの面積になります。
一戸建て住宅では、通常2階建て以上になるため階段が必要になる上に、廊下、玄関ホール、2階トイレなどが増えるので、同じ部屋数でもマンションよりも広い面積が必要になるのが一般的です。
【番外編】狭い家が人気? 最新のマンション事情

近年では30㎡~50㎡程度の小面積のマンションが再ブームになっています。
都市部などの利便性の良い場所に建ち、1Kから2LDKの間取りが特徴です。
この様なマンションはコンパクトマンションと呼ばれ、一時期下火になっていたものの、近年再び人気を集めている様です。
コンパクトマンションには明確な定義はありませんが、職住近接の暮らしを求める一人暮らしの人からDINKS、小さな子供のいるファミリー、子育てを終えたシニア世代までを主なターゲットにして販売されています。
元々は2000年頃に、外資系ファンドの投資用物件として一棟売りを目的に販売されたものですが、次第にシングル女性向けとして人気が高まったのがブームのきっかけです。
ワンルームマンションよりも比較的広さにゆとりがあり、コンパクトマンションの多くが居住性を重視したデザイン性の高さを売り物にしています。
また、販売価格も月々の返済額が同タイプの賃貸マンションの家賃並みに設定されていることが多いのが人気の秘訣になっている様です。
30㎡台は主に単身者用として、50㎡台は2LDKの小ファミリー向けとして設計されることが多い様です。
はじめから広すぎる物件を購入するよりも、コンパクトなマンションで暮らした方が寂しさを感じることがなく、部屋の掃除の手間もかからないのがメリットです。
しかしコンパクトマンションは、シニア世代以外では終の棲家にならない可能性が高く、いざ賃貸に出したり売却したりしようと思っても、必ずしも有利な条件で借り手や買い手が見つかるとは限りません。
結婚や出産などで家族構成が変わった後の運用方法をあらかじめ良く考えて購入する必要があります。
まとめ
現在のマンションが狭く感じてきた場合の解決策について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
住み替えやリフォーム/リノベーションを行うことはどちらも解決策として有効ですが、そのタイミングに合わせて不用品を思い切って処分することが思いの外効果があります。
はじめは広く感じたマンションが時間の経過と共に手狭に感じてしまうのは、家族構成の変化以上にモノが増えたことが原因になっていることが多い様です。
マンションでは元々収納スペースが少ないことが多いので、収納しきれなくなったモノが生活スペースに溢れてくることは良く見かける光景です。
リフォームで収納を充実させる方法もありますが、それ以上に不要な物を処分してしまう方が効果的です。
「断捨離」を上手に行うことができる人は、コンパクトなマンションでも快適に暮らすことが可能になっています。
住み替えやリフォーム/リノベーションを計画する前に不用品の処分を行うことで、快適に暮らすために本当に必要な広さを正確に把握することができます。
是非お試しください。
