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売りたい人
不動産を売却しようとしているけれど、何から始めればいいんだろう。
ネットで調べていると、まずは不動産の一括査定から始めるといいみたい。
でも、一括査定サイトがたくさんあって、どのサービスを選べばいいのか分からない・・・。
そういった方の疑問に答えていきます。
筆者が把握しているだけでも、2019年5月時点で50近い不動産一括査定サイトが存在します。
一件見た目も操作方法も似ているように思うのですが、それぞれに違いや特徴があるのです。
ただ40社すべてを順番に比較していると、膨大な情報量になりかえって混乱してしまいますよね?
今回は不動産のプロである筆者がおすすめする不動産一括査定サイト5つに絞って、それぞれの違いを比較・検討していきます。
→NTTデータグループが運営する日本初の不動産一括査定サイト。運営歴18年を誇り高い人気を誇っている。
→「三井のリハウス」、「住友不動産販売」、「東急リバブル」、「小田急不動産」「野村の仲介+」、「三菱地所アーバンネット」の業界大手6社が運営する不動産一括査定サイト。
→3大不動産ポータルサイトのホームズが運営する一括査定サイト。1700社以上の不動産会社と提携をしている。
→不動産一括査定サイトのなかでは日本最大級で、利用者が1000万人を超えている。地方も含め全国の不動産会社とバランスよく提携している。
⑤イエイ
→アフターサービスの手厚さに定評のある不動産一括査定サイト。運営歴10年の実績がある。
どの会社も人気、実績を兼ねそろえているサイトばかりなので、査定サイト選びの参考にしてみてください。
まずは、不動産一括査定とは何なのか、判断すべき基準は何なのかといったポイントからお話していきます!
もくじ
そもそも不動産一括査定サイトとは?
一括査定サイトは、ここ10年ほどで主流になってきた査定サービスです。
ネット上で物件の情報を入力することで、一括査定サイトを通じて、複数の不動産会社から査定の結果を受け取ることができます。
不動産一括査定のビジネスモデルを簡単な図にしてみました。

不動産一括査定サイトは、売り主の物件情報を不動産会社に渡すことで、不動産会社から報酬を得ています。
というのも、「売却の査定を依頼する人の情報=不動産会社にとって見込み客の情報」であるからです。
そのため売り主であるあなたは、不動産一括査定のサービスを無料で利用することができます。
不動産一括査定を利用することの3つのメリット
不動産一括査定を利用することの主なメリットは以下の3つです。
- 実店舗に訪れる必要がない
- より高く売却してくれる会社に出会える
- 信頼できる会社・担当者を比較・検討できる
不動産一括査定サイトができるまでは、不動産会社の店舗を自分の足で回ったり、ネット経由で1社ごとに査定の依頼をしなければいけませんでした。
しかし不動産一括査定サイトを使えば、一度入力した情報を複数の会社に同時に提出できるわけです。
また、同じ情報を渡しているにも関わらず、不動産会社が提示してくる査定額には大きな差があります。

上記のような価格差は誇張ではなく、実際に起こっています。
「2700万円でしか売れません。」という会社に頼むよりも、「3200万円で売れますよ!」という会社に頼んだ方が、売却の価格が上がる可能性は高まりますよね?
その差は300万円~500万円ほどの違いになることもあるため、決して馬鹿にならない差を生むわけです。
また、複数の不動産会社とやり取りをすることで、より優秀な担当者と出会える可能性も高まります。
「不動産の売却は売却を依頼する不動産会社・担当者で決まる」とまで言われていますから、このポイントも大きなメリットといえるでしょう。
なぜ、不動産会社によって査定額に大きな差が生まれるのか
売りたい人
全く同じ不動産の情報を渡しているのに、数百万円も査定額が違うのはなぜ??
と思われる方も多いでしょう。
査定額が会社ごとに違う主な理由としては、
- ・不動産会社の営業力の違い
- ・物件の種類による得意、不得意の違い
- ・得意としているエリアの違い
- ・自社で抱えている購入希望者の有無
等があげられます。
都内のマンションならA不動産会社は高く売る自信があり、郊外の戸建てならB不動産会社は得意としているといった違いがあるためです。
「どの不動産会社に頼んでも売れる値段は変わらないだろう」と勝手に判断して一社に絞り込んでしまうと、物件のエリアやタイプを苦手としている会社にあたってしまうこともあります。
本来なら3000万円で売れた物件を2500万円で売ってしまったというリスクを回避できるのが、不動産一括査定サイトのメリットです。
気を付けてほしいのは、「査定額が高い会社=依頼すべき会社」とは言えないということです。
不動産会社側は査定額が高い方が、売り主から売却を依頼してもらいやすいことを理解しています。
実際の査定額よりも高い金額を提示することで、売り主と売却の契約を結び、売却が始まってから結局値を下げて売るというパターンも存在するのです。
不動産一括査定サイトで査定額を受け取った後は、必ず査定額に対して明確な根拠を聞くようにしましょう。
高い査定額であっても、根拠が不明確である場合は要注意です。
不動産一括査定サイトを比較検討するときの3つの判断基準
不動産一括査定サイトの概要を掴んでもらった上で、どの不動産一括査定サイトを利用すべきかという3つの判断基準、
- 運営期間、実績
- 提携企業数
- アフターサービス
についてお話しておきます。
1、運営期間、実績
不動産一括査定サイトの中で一番長い運営実績を持つのは、開始から17年を数えるHOME4Uです。
一番古いサイトでさえ17年前なので、非常に新しい業界であるといえます。
最近は徐々に不動産一括査定サイトが増えてきていますが、数名の小さな会社が運営するものから、大企業が運営するサイトまで様々です。
長期間の運営実績と、利用者数の実績、運営会社の規模感も大事な判断基準になります。
2、提携企業数
不動産一括査定サイトによって、提携している会社の数は数百社から数千社まで違いがあります。
基本的には提携数が多い不動産一括査定サイトの方が、より多くの不動産会社から選択できるのでお勧めです。
ただ、少ない会社=ダメな会社というわけではなく、あえて企業数を厳選することで質の高い不動産会社を揃えているサイトもあることを覚えておいて下さい。
3、アフターサービス
「一括査定依頼をした後は不動産会社とやり取りをしてください。」というスタンスをとる不動産一括査定サイトがとても多いです。
逆に査定を依頼した後も、売り主のサポートをする体制を整えている会社は、顧客目線の信頼できる会社といえるでしょう。
特に初めて利用する人は分からないことばかりだと思うので、サポート体制の充実したサイトを選ぶことをおすすめします。
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それでは、冒頭で紹介した5つの不動産一括査定サイトと、それぞれの違いを表でお見せしましょう。
(表は横にスライドできます。)
HOME4U | すまいValue | HOMES | イエウール | イエイ | |
運営会社 | NTTデータスマートソーシング | 不動産大手6社(※1) | LIFULL | Speee | セカイエ |
提携企業数 | 約1300社 | 6社直営 | 1692社 | 約1600社 | 約1000社 |
提携している主な企業 | ・三菱UFJトラスト不動産 ・三井住友トラスト不動産 ・みずほ不動産販売 |
運営会社に同じ | ・大京穴吹不動産 ・大成遊楽不動産販売 ・住友林業ホームサービス |
・Century21 ・HouseDo ・長谷工リアルエステート |
・スターツピタットハウス ・アパマンショップ不動産販売 ・京王不動産 |
運営年数 | 18年 | 3年 | 10年 | 4年 | 11年 |
査定対応エリア | 全国 | 全国(首都圏中心) | 全国 | 全国 | 全国 |
セキュリティ保護認証 | プライバシーマーク取得 | なし | ISMSを取得 | なし | なし |
一度に査定を依頼できる会社数 | 最大6社 | 6社 | 最大10社 | 最大6社 | 最大6社 |
累計査定依頼件数 | 30万件 | 18万件 | 476万人 | 1000万人 | 400万人 |
断り代行サービス | なし | なし | なし | なし | あり |
対面での相談サービス | なし | なし | なし | なし | あり |
電話でのサポート対応 | あり(フリーダイヤル) | なし | あり(フリーダイヤル) | なし | なし |
査定入力時間 | 1分 | 1分 | 1分 | 1分 | 1分 |
(※1「三井のリハウス」「住友不動産販売」「東急リバブル」「野村の仲介+」「小田急不動産」「三菱地所ハウスネット」)
この表を見れば、それぞれの違いについてザックリと掴めるはずです。
ただ、実際にそれぞれの査定サイトごとの違いはまだ分かりづらいですよね?
ここから、それぞれの不動産一括査定サイトにフォーカスを当てて、
- サービスの概要
- 他の査定サイトとの違い・強み
- この査定サイトをおすすめしたい人
という3つのポイントについて、それぞれお話ししていきたいと思います。
不動産一括査定サイト「HOME4U」を比較・検討
まずは一括査定サイトの雄、HOME4Uについてお話ししていきましょう。
HOME4Uの概要
「HOME4U」は日本で初めて不動産一括査定サイトとして始まったサービスです。
運営会社は、IT業界で最多の売り上げを誇る「NTTデータ」の100%子会社である「NTTデータスマートソーシング」。
社員1000名超の会社ということもあり、信頼性・安心感ともに定評があります。
他の査定サイトとの違い・強み
HOME4Uが他の査定サイトと違う点といえば、
- ・運営実績の長さ
- ・電話での査定対応受付
の2点ではないでしょうか?
日本初の不動産一括査定サイトとして17年間積み上げてきた経験やノウハウは、後続の査定サイトでは簡単に追い抜けるものではありません。
また、ネットで個人情報を入力したり、物件の情報を入力するのに抵抗がある人は、電話で査定の依頼をすることも可能です。
とはいえ、ネット面でのセキュリティも官公庁や銀行レベルのセキュリティを誇るため、いずれにせよ安全性の高さも文句なしです。
HOME4Uをおすすめしたい人
HOME4Uをおすすめしたい人は、何と言っても「安全性・実績を第一に優先したい」という考えを持った人でしょう。
同じような見た目の一括査定サイトでも、数人が運営するレベルの査定サイトとHOME4Uでは圧倒的な違いがありますから。
特にご年配の方でネットでの依頼が不安な方は、電話で一度査定依頼をしてみてはいかがでしょうか?
不動産一括査定サイト「すまいValue」を比較・検討
続いて誰もが聞いたことのある6社が運営している「すまいValue」の説明に入りました。
すまいValueの概要
不動産業界を引っ張ってきた大手6社が共同で運営している不動産一括査定サイト。
運営している6社は、「三井のリハウス」、「住友不動産販売」「東急リバブル」「小田急不動産」「野村の仲介+」「三菱地所ハウスネット」。
特に三井のリハウス、住友不動産販売、東急リバブルの3社は、2017年の売買仲介実績のTOP3の企業なんですよ!
他の査定サイトとの違い・強み
すまいValueの違いといえば、査定できる会社が6社と決まっているところでしょう。
売買仲介実績のトップクラスの会社ばかりで、6社合計で870店舗を展開しています。
たった6社だけで、合計11万件以上の売買を成約させているというから驚きです。
知名度、実績、ノウハウともに日本の不動産売買ではトップレベルを誇ります。
すまいValueをおすすめしたい人
都市部の物件を売却する人であれば、大手6社からの査定依頼をかけられるすまいValueを活用するといいでしょう。
都市部の中でもより売却力の強い会社、信頼のできる担当者を比較すること、高値売却を果たせる可能性が高まります。
逆に、地方エリアの査定は対応していないケースがあるので、気をつけてくださいね。
不動産一括査定サイト「HOME’S」を比較・検討
続いてはテレビCMでもみたことがある人が多いであろうHOME’Sについてのお話しします。
HOME’Sの概要
CMでもお馴染みの「HOMES」は、記事執筆時点で参加不動産会社が1692社を誇る、日本最大規模の査定サイト。
東証一部上場のLIFULLが運営していることもあって、安心感は抜群です。
サービスの利用者数476万人という数字も、他の査定サイトより頭一つ出ていますね。
他の査定サイトとの違い・強み
HOME’Sの違いといえば、不動産総合サイトとしての知名度やノウハウを持っていることでしょう。
約1700社もの会社との提携できているのは、全国の不動産会社が信頼を寄せていている証拠といえます。
提携している会社の数が全てではありませんが、それだけ売主にとっての選択肢が増え、査定を依頼できるエリアが増えるということは間違いありません。
HOME’Sをおすすめしたい人
他の査定サイトで依頼をしたけれど、対応してくれる会社が見つからなかった人は、一度HOME’Sを試してみるといいでしょう。
もちろんHOME’Sといえど、対応しきれないエリアもありますが、他の査定サイトよりは間違いなく可能性が高まります。
不動産一括査定サイト「イエウール」を比較・検討
こちらも日本最大規模の一括査定サイト「イエウール」の紹介をしていきましょう。
イエウールの概要
キャッチーで可愛いデザインが印象的な不動産一括査定サイトの「イエウール」。
参加企業数は1600社以上と、こちらもトップクラスの数字を誇ります。
運営会社は、Webマーケティング事業を運営する株式会社Speeeです。
他の査定サイトとの違い・特徴
イエウールは利用者数が1000万人超と、頭一つ抜けた実績を誇ります。
お客様満足度98%という驚きの数字を達成してるのも、イエウールの違いといえるでしょう。
イエウールをおすすめしたい人
掲載数が多いため他の査定サイトでマッチングができなかった方にお勧めしたいです。
また、他の査定サイトでトラブルが合った方などはぜひ活用するといいでしょう。
不動産一括査定サイト「イエイ」を比較・検討
最後はアフターサービスに定評がある「イエイ」について、ご紹介していきましょう。
イエイの概要
10年以上の運営実績を誇るイエイですが提携している企業数は1000社ほどで、厳選した会社との提携にこだわっています。
CMや多数のメディアへの掲載実績もあり、不動産一括査定サイトの中でも特に注目されているサイトだといえるでしょう。
利用者数も400万人を突破しており、査定サイトの中では歴史と実績を兼ねそろえているサイトといえます。
他の査定サイトとの違い・特徴
イエイが他の査定サイトと異なっているのは、なんといっても顧客へのサポート体制です。
通常一括査定サイトは、売り主と不動産会社をつなぐ役割を果たし、査定を実施後はほとんど関与しないのが一般的。
イエイは、査定を行った後も売り主へのサポート体制を確立していて、下記のような他社にないサービスを展開しています。
- ・イエローカード制度
- ・お断り代行サービス
- ・24時間365日問い合わせに対応
- ・対面での相談窓口も設置
詳しく知りたい方は、ぜひイエイの評判や口コミについて詳しく書いた記事もご覧くださいね。

イエイをおすすめしたい人
一括査定サイトについてまだ不信感を持っている人は、ぜひイエイを活用してみて下さい。
査定の依頼をした後であっても、しっかりとあなたのことをサポートしてくれますので。
まとめ
今回の記事では、「人気の不動産一括査定サイト5社の概要や違い、特徴」についてお話してきました。
一括査定を利用したいと考えている方は、この5社さえ押さえておけばまず間違いありません。
その中でどの査定サイトを選ぶのかは、あなたの性格や物件のエリアをもとに決めてみて下さい。
ただ、無理に一つの査定サイトだけを使うと決める必要はありません。
提携企業数も提携している企業も違うので、Aという査定サイトでいい会社と出会えなくても、Bという査定サイトでは信頼のできる会社と出会えるかもしれません。
査定依頼を出す会社の数が多いほど、対応にかかる時間や手間はかかりますが、妥協なく不動産選びに時間をかけたい方は、複数の利用も検討してみるといいでしょう。
もし、この5社以外の査定サイトについても知りたいという方がいれば、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。

あなたの不動産売却が成功することを祈っています!
