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売りたい人
条件は悪くないはずなのに4LDKのマンションが売れない。
このまま売れ残ってしまったらどうしたらいいの?
4LDKマンションの買い手がなかなか見つからない、またはこれから売却することに対して不安を持っている人は多いのではないでしょうか。
マンションが売れ残ってしまうと、住み替えやあたらしい融資を受けることができず、新生活をスタートさせることが難しくなってしまいますよね。
特に、4LDKのような広いマンションは買い手のターゲット層が限定されているため、売りにくさを感じているのではないでしょうか。
そこで今回は、不動産のプロが高く早く売る方法をわかりやすく伝授します。
ぜひ参考にしてください。
また、4LDKマンションの売却で一番重要なキモを先にお伝えしておきます。
それは、不動産一括査定サイトを使って複数の不動産会社を比較した上で売却する業者を決めること。
1社の不動産会社にだけ査定の依頼をしても、その金額が相場に沿ったものかどうかわかりません。
(不動産会社によって査定の基準が異なり、同じマンションでも300~500万円ほど査定額に差がでるケースがあります。)
複数の不動産会社に査定を依頼することで、査定額が妥当なのか、より売却に強い会社はどこなのか客観的に比較できます。
NTTデータグループが運営する不動産一括査定サイト「HOME4U」なら、一度に最大6社まで査定の依頼が可能です。

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PCやスマホから無料で利用できますし、3分ほどで入力は終わるので、必ず実施しておきましょう。
※特に4LDKマンションのような売りづらい物件は安く見積もられることが多いので、絶対に1社だけの査定額を鵜呑みにしないようにしてください。
HOME4U以外の不動産一括査定サイトについては、下記の記事で詳しくまとめています。
関連記事→不動産一括査定サイトのおすすめ5選+評判の30サイトを比較!【総まとめ】
また、より高値で早く売却したい方におすすめしたいのが、ソニーグループの「SRE不動産」です。
東証プライムに上場している「SRE不動産」は売却専門エージェントであるため、より高値で、より早期での売却が期待できるサービス。
売主と買主両方から手数料をもらう両手仲介と違い、完全に売主側に寄り添ったサポート&交渉を行ってくれるため安心です。
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不動産売却を考えている方は一括査定サイトと合わせて、ぜひ「SRE不動産」も利用されることをおすすめします!
少し前置きが長くなりましたが、とても重要なポイントなので先に説明しておきました。
それではここから、4LDKマンションを高く売るための方法について、詳しく解説をしていきます。
もくじ
4LDKのマンションが売れない2つの理由

4LDKのマンションは大型物件に該当しており、供給が多いとは言えません。
国立研究開発法人の建築研究所が公表している「集合住宅の建て方および住まい方に関する調査」によると、マンションの供給戸数の60%以上を占めるのが3LDKマンションというデータ結果があります。
このデータを詳しくみてみると、都心や郊外のマンションの供給順は以下の通りです。
間取り別マンション供給戸数 | |
都心 | 3LDK>2LDK>4LDK |
郊外 | 3LDK>4LDK>2LDK |
3LDKに比べると4LDKの供給戸数は少なく、都心部では3LDKもしくは2LDKが大部分を占めています。
このことから4LDKの供給は少ないということが読み取れるため、売りやすいとは言えません。
なぜ、4LDKのマンションが売れにくいのか、その理由は以下の2つです。
- 価格が高くなる傾向がある
- スペースを持て余す
ここからは、2つの理由についてそれぞれ解説しておきます。
①価格が高くなる傾向がある
4LDKのマンションは間取りが多い分、価格も高くなってしまいます。
もし、手ごろな価格で4LDKを購入しようとした場合、立地や外観など他の面で妥協しなければいけなくなってしまうため、売れやすい物件とは言えない傾向です。
また、マンションの固定資産税は、専有部分の面積により税額が決まります。
そのため、節税対策のため過分な間取りがあるマンションは避けるケースもみられます。
②スペースを持て余す
一般的に、4LDKを必要とする世帯は4人家族以上となり、それ以下の家族構成であった場合スペースを持て余してしまいます。
さきほど紹介した「集合住宅の建て方および住まい方に関する調査」には、4LDKを必要とする家族構成人数は、5人以上という結果となりました。
4LDKを必要とする世帯人数 |
1人世帯・・・12%
2人世帯・・・20% 3人世帯・・・29% 4人世帯・・・28% 5人世帯・・・41% |
マンションを購入する人は、世帯人数に合わせた間取りを必要とするため、世帯人数が少ない場合、4LDKは過分なスペースとなってしまい、結果として売却しにくくなります。
また、進学や就職など家族のライフスタイルが変わり、家族が少なくなっていった場合、4LDKのマンションよりさらに面積の狭い家へ引っ越すかもしれません。
このように、4LDKのマンションは価格が高く、世帯人数が少ない家族にとっては過分な物件です。
しかし、売れない理由を把握しておけば、どのように売ればいいのか戦略を立てることもできます。
売りたい人
やっぱり4LDKのマンションは、3LDKなんかと比べて需要が少ないのね・・・。
数値的に見ればそうですが、しっかりとポイントを押さえておけば、高値で売却することも可能です。
次の章で詳しく紹介していきます。
不動産のプロ
4LDKのマンションを早く高く売るためにすべき3つのこと

これまで紹介してきた4LDKのマンション特徴を踏まえ、売却の戦略を建てていきましょう。
売に出したマンションはできるだけ早く売却しないと、売れ残る確率がどんどん高くなってしまいます。
4LDKのマンションを早く高く売るためにすべきことは、以下の3つです。
- 4LDKマンションの購入するターゲットを知ること
- 4LDKマンションの強みを理解すること
- 複数社を比較して信頼できる営業マンを見つけること
それでは、それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
①4LDKマンションの購入するターゲットを知ること
売りにくい不動産を売却する場合には、「このマンションを必要としているのはどんな人か」という売却するターゲット層を明確にします。
先述してきたように、4LDKマンションを購入する家族構成は、世帯人数が4人以上、さらに子どもがまだ大きくない家庭でした。
そのため、第2~3子の子どもが生まれたばかりの家庭へ売却を進めれば、購入してもらう可能性が高くなります。
また、売却を予定しているマンションがバリアフリーだった場合、60歳以上の親世代と同居を検討している世帯にも売り込むことが可能です。
それ以外にも4LDKマンションを必要とする世帯はまだまだたくさんいます。こちらについては、後述します。
②4LDKマンションの強みを理解すること
売却時には、マンションのアピールポイントを把握しておくことが大切です。
購入希望者が内見をしに来た際に、マンションの良さをアピールできないのでは話になりません。
これまでのデータで紹介してきたように、4LDKマンションは都心では数が少ない傾向であるため、他にはあまりない目新しい物件という強みをアピールするのもひとつの手です。
さらに、近い未来に家族が増えたときに便利という点を主張してみるのもおすすめです。
このように4LDKマンションの強みは、間取りの多さや専有部分の床面積の大きさにあり、比較的世帯人数が多い家庭へおすすめすることができます。
しかし、室内環境だけでなく、近隣の施設情報も買い手にアピールできる大きな強みです。
また、「近くに家族でいけるショッピングモールがある」「学校まで歩いて通える」「交通量が少ないので夜は静か」など、周辺環境や近隣施設の有無は物件のアピールポイントになります。
このような点も含めてメリット部分をアピールできるよう、情報をまとめておきましょう。
このように、4LDKマンションの強みを理解すれば買い手に物件の良さをアピールできます。
強みについても、まだまだたくさんアピールできるポイントはたくさんあるため、こちらも後述します。
③複数社を比較して信頼できる営業マンを見つけること
マンションを売却してもらうためのパートナー選びは重要です。
信頼できて経験豊富な担当者を見つけるためには、必ず複数の不動産会社を比較・検討する必要があります。
1社にだけ依頼を絞り込んでしまうと、担当者や会社の信頼性は運しだいになってしまうので。
複数の会社に売却を依頼する際は、不動産一括査定サイトを活用すると便利です。
1度の査定依頼で複数社に依頼ができるので、簡単に不動産会社を比較・検討することができます。

不動産一括査定サイトは多くの種類がありますが、筆者がおすすめするのは、日本初の不動産一括査定サイト「HOME4U」です。

他の査定サイトがほとんど運営歴10年以下の中、18年の運営実績とノウハウをもっています。
悪い評判や口コミなどもほとんどなく、個人情報の管理も徹底されているので、ぜひ活用してみて下さい。
また、HOME4U以外の不動産一括査定サイトについて知りたい人は、下記の記事もあわせて参考にしてみてください。
不動産一括査定サイトのおすすめ5選+評判の30サイトを比較!【総まとめ】
4LDKのマンションを購入するターゲット層

4LDKのマンションを早く高く売るためにすべき3つのことのうちのひとつ、「4LDKマンションの購入するターゲットを知ること」についてより詳しく掘り下げていきましょう。
これまで、世帯人数が多い家族や同居を考えている家族などが4LDKマンションを必要とすると紹介してきました。
上記で触れてきた家族構成以外のターゲット層についてもいくつかピックアップしたので、参考にしてください。
①ファミリー向け
先ほど、紹介したように世帯人数が多い大家族は狙うべきターゲット層として欠かせません。
大家族には、子どもが多い世帯、祖父母から孫まで同居する世帯など、様々な家族構成があります。
家族が多いファミリー層をターゲットにした場合、間取り以外にもマンション購入を決めるポイントがあります。
物件の良さをアピールできるよう、以下のポイントを抑えておきましょう。
ファミリー層が必要としている設備は、セキュリティがしっかりしているか、収納スペースがあるか、ゴミ置き場までの距離は近いかなどです。
また、子どもの人数が多い世帯では防音対策があるかどうかもマンションを購入するときにチェックしています。
さらに、買い手が祖父母世代と同居を予定している場合には、近所に病院や介護福祉施設があるかどうかも大きなアピールポイントです。
その家族がどんな設備や施設を必要としているのか、暮らしぶりを想像してみましょう。
②共働き世帯
近年、女性の社会進出が当たり前となり、共働き世帯が増加傾向です。
夫婦で互いに協力して家計を支えている場合、寝室とは別に夫婦それぞれ書斎が必要となる場合や、夫婦それぞれ趣味が異なるため趣味部屋として活用したいと望むケースなどがあります。
このような共働き世帯が必要としている設備は、お互いの時間を干渉しないための生活導線や、静かな時間を確保するための防音設備などです。
玄関から書斎へスムーズに移動できる、またはドアの開閉音は静かというポイントがあればアピールしていきましょう。
③富裕層
富裕層は様々な理由でマンションを求めます。
セカンドハウスや投資用、事業目的など、自分が住むため以外の目的でマンションを購入する人がいます。
このような富裕層が求めている設備は、高いセキュリティや防音設備などです。
また、エレベーターやデザイン性、ゲストハウスの有無など贅沢と思われる設備を求める人もいます。
富裕層をターゲットにする場合、どんな目的でマンションを必要としているのか不動産の担当者に確認し、アピールできるポイントはないかマンション内の設備を再チェックしてみましょう。
④友人とシェアで生活する人
間取りが多い部屋は友人とシェアして住む人にも需要があります。
シェアハウスに必要なのは同居者同士で時間を共有できるリビングと各個人のプライベート空間としての個室です。
賃料を出し合うため、高額な物件でも成約しやすくなります。
シェアハウスとして重要な設備は、プライベートを守るための防音設備や各個室にエアコンがあることが望ましいでしょう。
シェアハウスとして売り出すためには、専用の情報サイトなどに物件情報を掲載すると募集が多くなりますので、試してみてください。
4LDKマンションの4つの強み

売却を成功させるためには、4LDKマンションの特徴と他の間取りにはない強みを買い手に積極的にアピールしていきましょう。
「4LDKマンションの強みを理解すること」で簡単に紹介してきましたが、ここでは強み部分についてもう少し掘り下げて紹介していきます。
マンションにはメリット部分とデメリット部分がありますが、一見デメリットに感じる部分も見方を変えればメリットとしてアピールすることが可能です。
そこで、「4LDKマンションは需要が少ない」「世帯人数が少ないと広すぎる」というデメリットを逆手にとって、上手に4LDKマンションをアピールしていきましょう。
①首都圏では数が少なく、競合が少ない
供給戸数が少ない4LDKマンションは、競合が少ないため他の物件と差別化しやすいという強みがあります。
競合が少ないということは、他と比較する物件自体がないため、成約率が高まる傾向です。
間取り別マンション供給戸数で紹介してきましたが、一般的に需要があるのは3LDKマンションであり、供給戸数が少ない4LDKマンションは不人気と思われがちです。
特に、首都圏では4LDKマンション自体の数が少ないため、「人気がない」「誰も必要としないのでは?」と売却を困難に感じてしまう人も少なくありません。
しかし、供給数が少ないということは、ライバルが少ないため、4LDKマンションを必要としているターゲット層に購入してもらえる確率が高まります。
②収納力がある
間取りが多い分、収納力の多さが4LDKの魅力的な部分です。
各部屋にあるクローゼットのほか、ウォークインクローゼットが完備されている物件が多いため、荷物が多い世帯に収納力をアピールできます。
収納力がある家は、室内を広く見せることができるうえ、利便性が向上します。
個室の収納スペースだけでなく、玄関や洗面所、キッチンにある収納棚なども買い手にしっかりとアピールしましょう。
③将来子供が増えても安心
間取りが多い4LDKは、将来子供が増えたときに安心です。子供が大きくなると、それぞれに個室が必要になります。
子供が大きくなり思春期になったり受験勉強するようになったりすると、落ち着いてくつろげる環境づくりが大切になります。
さらに、ひとつの部屋で就寝する人数が多いと、室温もあがり結露しやすくなってしまいます。
子供以外にも祖父母世代との同居予定がある家庭にも十分にアピールできます。
いずれ、同居が必要になる家庭には、ストレスなく生活できるスペースが必要です。
このように世帯人数が増えることが予測される場合には、人数に応じた部屋数が必要となることをアピールしましょう。
④+αの活用ができる
部屋数が多いと、趣味の空間やワークスペースなど+αの活用ができます。
+αとは、リビングやキッチン、寝室など生活するために最低限必要となる部屋にプラスして、ゆったりとくつろげる空間つくりのことです。
空間の活用術は世帯によってそれぞれ異なりますが、+αの空間を必要としているのは、世帯年収が高く、趣味の時間を大切にする世帯です。
趣味に時間やお金を費やしていたり仕事を大事に考えていたりする家庭が、部屋数が多いマンションを探しにくることもあります。
+αの活用術の具体的な方法関しては、次の項目でより詳しく解説していきます。
売りたい人
4LDKのマンションでも、言われてみればたくさん強みやアピールポイントはあるわね。
アピールポイントを改めて言語化されることで、納得したり、購入の決め手になることは少なくありません。
漠然とした状態ではなく、一度紙に書き出して整理しておくことをおすすめします。
不動産のプロ
4LDKで余ったスペースの活用例

世帯人数が少なく、4LDKの部屋が余ってしまうような場合でも、ちょっとした工夫で有効的に空いたスペースを活用しましょう。
余ったスペースはスペアルームとも言い、家族の用途に合わせて変化する部屋を指します。
内見者が「いいマンションだけど部屋数が多い」と購入に戸惑いを見せた場合、スペアルームの活用方法を提案するのも売却戦略のひとつです。
これから紹介する活用術を学び、内見者のニーズや現在の住環境で不満に思っていることに対し、解決策を提示してあげましょう。
・ワークスペース

近年では、書斎のことワークスペースとも呼び、本を読んだりするだけでなく、持ち帰った仕事をしたり、趣味の時間を楽しむ空間として人気の作業スペースです。
家の中で、パソコンを使うことが当たり前の時代、落ち着いた環境で作業できる空間は心地良いものです。
一部屋を丸々ワークスペースとしたり、広いリビングの一角を本棚で区切ったりしてみたり、ワークスペースの置き方は様々です。
親子でワークスペースを共有し、子供の勉強場所として活用するという使い方もあります。
・ゲストルーム

ゲストルームは、友人や親せきなどが利用する来客用の寝室です。
誰かしら泊まりに来ることが多い場合は来客用のベッドを置き、いつ遊びに来ても対応できるように備えておくことができます。
また、来客の頻度が少ない場合は、セカンドリビングにしたりキッズルームにしたりなど、マルチな使い方ができるフリースペースとして活用すれば無駄な空間にはなりません。
・ドレスルーム

ドレスルームは、衣類を閉まっておくための空間です。
ただのクローゼットとは異なり、ファッションを楽しむための空間として使われます。
全身鏡やソファを置いて試着ルームとして活用したり洋服や靴をオープンに配置してアパレル店のように収納したりなど、楽しみ方は様々です。
また、洋服以外にも趣味で使用するアイテムを壁にかけたり、ガラス戸に飾ったりなどギャラリールームとして活用できます。
これから内見に来る人が、趣味やコレクションを持っているならば、ドレスルームの設置をすすめてみてはいかがでしょうか。
・ホームシアター

ホームシアターは、家の中にある映画館です。
昔のプロジェクターキッドは高額で一般人には手を出しにくい傾向でしたが、最近ではプロジェクターの価格が安くなり、誰でも気軽にホームシアタールームを造れるようになりました。
マンションのような集合住宅は防音対策が施されていることが多く、シアタールームに最適です。
プロジェクターやスピーカー、アンプなどを置き、本格的に映画を楽しめます。
ホームシアタールームで映画を楽しむためには、部屋を暗くしなければいけません。
そのため、北向きで日差しが入りにくい部屋などがあれば、ホームシアターの設置をおすすめしてみてください。
・ペットスペース

ペットと暮らすためには、ペットが暮らせるような空間作りが欠かせません。
人が心地よく暮らせる空間でも、ペットにとっては悪影響を及ぼすことがあるため、人がペットに合わせるか、ペット専用の部屋を造るかのどちらかです。
例えば、私たちが日常的に使用する蛍光灯は、犬の目にはチカチカしてしまうこともあります。
また、電気カーペットは温度設定を低くしても低温火傷をしてしまう恐れもあります。
このように、ペットが暮らしやすい心地いい空間は、人間の心地よさとは同一ではありません。
ペットと暮らしたいと希望する内見者がいたら、ペットルームの設置をおすすめしてみましょう。
このように、余った部屋は工夫次第で様々な使い方ができます。
内見者が「ちょっ部屋が都多いな」と迷っていたら、これまで紹介してきた活用術を参考に、ちょっと贅沢な生活を楽しむための提案をしてあげてください。
4LDKマンションを他の物件と差別化するためにできる2つの施策

マンションの売却をより確実なものにするために、他の物件とは違うと思わせる付加価値をつけてあげましょう。
ここからは、間取りや価格を変えずに、他の物件と差別化するためにできる2つの施策を紹介します。
①瑕疵担保責任をつける
売却後のアフターメンテナンスとして、「既存住宅売買かし保険」をつけ、売却後の買主の生活を保障してあげましょう。
既存住宅売買かし保険とは、マンションの補修費や、修繕のための調査費用、さらに修繕中に一時的に仮住まいが必要になった場合に、買主に対して保険金を支払うために売主が加入する保険です。
ちなみに、この瑕疵担保責任とは、販売した家に何らかの損傷があった場合に修繕費用を支払ったり契約を解除したりなど、買主に対して損害を賠償する責任のことです。
瑕疵担保責任を負うのは売主で、売却後に売主でも気が付かなかった損傷に対しても賠償責任を負わなければいけません。
この瑕疵担保責任は民法に定められており、「売主は責任を一切負わない」という契約を交わすこともできません。
逆に言うと、瑕疵担保責任を負わないという契約を交わそうとすると、「この売主は怪しい」というような印象を与えてしまいます。
そのため、何か損傷があった場合にはきちんと瑕疵担保責任を負い、買い手に安心感を与えましょう。
関連記事→瑕疵担保責任を知らずにマンションを売ると告知義務違反になりますよ
②ホームステージングを実施する
売却中は、内見者のためにモデルルームのような演出を施しましょう。
照明や家具、小物などをおしゃれに設置すると、部屋の印象を良くすることができ、成約率を高めることができます。
中古住宅販売が主流となっている欧米では、ホームステージングを行うのが一般的です。
日本ホームステージング協会が公表しているデータによると、ホームステージングを施したマンションと何もしていないマンションでは、以下のような差が出たという調査結果がみられました。
ホームステージング実態調査結果
マンションの場合は、ホームステージングすると平均42日で売れています。ホームステージングしない場合(88日)の2分の一の日数で売れています。ホームステージングにより、平均約23万円(約0.5%)高く売却されています。
上記の調査結果をみると、ホームステージングを行うことで、売却期間を短縮させ価格をあげるということがわかります。
ホームステージングは、買い手にいい印象を与えると同時に、購入後の生活をイメージさせることが可能です。
ホームステージングを行う方法は、個人で小物や家具を購入しデザインする方法と、専門の業者に依頼し演出をお任せする方法とがあります。
もし、「ホームステージングを行いたいけど、お金も時間もない」という場合には、不要な荷物や家具を処分し部屋を掃除するだけでも、部屋のイメージを明るくできます。
中には、成約率を高めるための方法を学んだホームステージャーという資格を保有している人います。
どんなレイアウトにすればいいのかわからない場合には、資格保有者の知恵を借りてみてはいかがでしょうか。
関連記事→海外では常識のホームステージングとは?評判や費用相場、メリット・デメリットを解説!
売れない理由は本当に4LDKだから?他に見直すべき3つのポイント

これまで紹介してきた内容を試してみても、売れ残っている場合、問題は間取りのせいだけではないかもしれません。
成約率を高めるためには、他にも見直すべきポイントが3つあります。
- 売り出し価格
- 広告媒体への露出
- 不動産会社の選びなおし
ここからは、上記の3つの方法について詳しく解説します。
①売り出し価格
マンションの価格が相場と合っていない場合、売れ残ってしまう場合があります。
売り出してから1ヶ月以上も内見の申込みがない場合は、売り出し価格を見直してみましょう。
売り出し価格を見直すときは、根拠もなく適当に決めなおすのではなく、まずは周辺マンションや類似マンションの相場を確認し、売り出し価格と相場の差を調べてください。
不動産会社の担当者に相場を確認したり不動産会社が提供する相場比較サイトを利用したりしてみましょう。
また、成約しやすいかどうかは、季節も大きく関係します。
引っ越しシーズンの1~3月は、不動産業界の繁忙期であり、比較的成約率が向上しやすい傾向です。
このように、マンションの相場や季節を確認し、不動産会社の担当者ともう一度売却戦略を立ててみてください。
②広告媒体への露出
売却マンションの宣伝方法を変更し、できるだけ多くの人の目につくよう広告媒介を利用してみましょう。
マンションの宣伝方法としては、不動産業者専用の情報サイト「レインズ」への登録や、不動産会社が経営する不動産ポータルサイトなどがあります。
一般的に媒介契約を交わすと、不動産会社はレインズへ物件情報を登録してくれます。
しかし、不動産会社で積極的に宣伝活動を行ってくれれば一番いいのですが、仲介契約が一般媒介や専任媒介契約であった場合、業者が本腰を入れてくれていないケースもあります。
また、専属専任媒介契約を締結している場合、自己発見取引が禁じられているため、他の不動産情報サイトへ独断で掲載することができない場合もあります。
そのため、まずは担当者に契約状況を確認してみてください。
法律上、媒介契約は3ヵ月で契約が切れます。
現在の契約内容に不満がある場合には、契約が切れてから「宣伝活動をちゃんと行ってください」と、こちらに有利な条件を提示し、新しい媒介契約を結びなおしてみましょう。
③不動産会社の選びなおし
最後の手段として、媒介契約を交わしている不動産会社を選びなおしてみましょう。
媒介契約は3ヵ月で期限が切れるため、期日が過ぎたら更新せずに不動産会社を選びな直してみてください。
不動産会社によっては売却戦略や営業エリア、経営方針が異なるため、信頼できる業者であっても売却活動がうまくいかないこともあります。
このような場合は、思い切って仲介を依頼する業者を変更してみましょう。
「どの不動産会社を選べばいいのかわからない」という場合には、一括査定サイトを利用してみましょう。
一括査定サイトは、物件情報を登録すれば、条件に合った不動産会社が自動的にピックアップされます。
媒介契約を交わす前に、無料で業者が提示する査定額を聞くこともできます。
不動産会社を選びなおすときは、一括査定サイトを利用することも検討してみてください。
4LDKマンションにどうしても買い手がつかない場合は買取も検討に

どうしても買い手がつかない場合「買取」という売却方法もあります。
買取とは、買主を紹介してもらう仲介とは違い、直接不動産業者にマンションを買い取ってもらう売却方法です。
はじめから、不動産会社に買取してもらえば何の問題もなさそうに思えますが、買取にはメリットもあればデメリットもあります。
仲介と比較すると買取はどのような売却方法となるのか、または買取を選択するタイミングはいつなのかについて学んでいきましょう。
買取のメリット・デメリット
まずは、買取のメリット・デメリット知るために、買取と仲介の違いを比較してみましょう。
買取と仲介の違い | ||
買取 | 仲介 | |
買い主 | 不動産会社 | 業者が探してきた人 |
売却期間 | 早くて契約から2~3週間後 | 買い手が見つかるまで |
成約価格 | 相場の6割~8割程度 | 価格交渉次第 |
修繕の必要 | 無し | 必要 |
上記の表からみてわかるように、買取のメリットは「売却期間が短い」「買い手を探す必要がない」という点です。
はじめに買取を行ってくれる業者さえ見つければ、買い手を探す手間が省けるだけでなく、内見もないためホームステージングや清掃、修繕個所を補修する必要もありません。
反対に、買取のデメリットは「相場よりも価格が安い」という点です。
一般的に買取価格には清掃や修繕費が含まれているため、売却価格自体は安くなります。
このように、買取にはそれぞれメリットやデメリットがあるため、買取がいいのか仲介がいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
そのような場合、買取保証制度という便利なシステムもあるので活用してみてください。
一定期間売れなければ買い取ってくれる「買取保証制度」もあります
マンション買取保証制度は、はじめは仲介をお願いし、一定期間売れなければ買い取ってくれる制度です。
不動産会社によっては、売却保障や買換保障とも呼ばれています。
買取保証制度は仲介と買取の両方を利用できるため、ある程度やってみて、売れなかったら買い取ってもらうことができます。
この制度を利用すると、必ずマンションを買い取ってもらえるため、「安くてもいいから早く買い取ってほしい」と願う人におすすめです。
ただし、買取制度を利用するために、ほとんどの場合は不動産会社の審査を受けなければいけません。
主に、不動産会社の営業エリア内であることや専属専任媒介契約を締結していることなどを条件にしている業者もあります。
買取業者を探すときは、一括査定サイトなどを利用すると、いまのマンション周辺の買取業者をピックアップすることもできます。
ぜひ活用してみてください。
まとめ

3LDKマンションの需要が6割を占めている中、4DLKマンションは「売りにくい」「需要がない」というようなイメージがつきがちです。
しかし、売りにくいマンションでも、物件を必要としているターゲット層はどんな世帯なのか理解できれば、売却できる可能性が高まります。
そのためには、4LDKマンションの強みを理解し、マンションの良い部分や活用方法を積極的にアピールしていきましょう。
様々なアピール方法を提案しても売れ残ってしまう場合には、既存住宅瑕疵保険を付けたり、ホームステージングサービスを利用してみてください。
売りにくいマンションを売却する方法はひとつではありません。
このページで紹介してきた売却できるコツを参考に、できるだけ高く早くマンションを売却していきましょう。

当サイトでは一部アフィリエイトプログラムを利用し、サービス紹介を行っています。